鉄塔百景/その2
祝!「鉄塔武蔵野線」再刊!!
ちょっと変わった鉄塔や鉄塔のある風景を地味に紹介するコーナーです。
ある工場の構内にあった鉄塔。
こういうのは企業の持ち物じゃなくて電力会社がメンテするんでしょうけど見てのとおり見事にサビサビです。
それとも鉄錆色にわざわざ塗装しているのでしょうか?美観が向上するとは思えないのですが・・・
なぜか片腕だけがながーい鉄塔。
周りは空き地なので、なぜこんな形でわざわざ建てたのか謎です。
力学的な問題があるのでしょうか??
じつは、この鉄塔も西播10号と同じくらいオイラに鉄塔趣味を植えつけたにくい奴!
いまを去ること40年近い前、オイラが幼稚園児だった頃、ちょうど姫路バイパスが姫路西あたりまで開通し、神戸まで「高速道路」で姫路が直結されたころ、祖父が経営してた会社の関係で親が毎週土日神戸に出かけてて、オイラたち子供もつどつれていかれてました。
当時の姫路の片田舎と比べると、神戸はまさにマジックキングダムだったわけで、オイラは神戸大丸(だったと思う)の地下にあったマクドナルド(じゃなかったかもしれない)でチョコレートサンデーを食うのが人生唯一の楽しみで、それだけのために灰色の月々火水木金々をすごしていたわけですが、その姫路バイパスで姫路市を脱出するちょうど境目の地点にそびえたっていた美化鉄塔がコレです。
当時クソガキのオイラに、美化鉄塔のなんたるかを理解する知能があるわけもなく、しかしこの「他とは明らかに違う」鉄塔は、開通したての「こうそくどうろ」と共に、姫路という田舎と神戸を仕切る結界のように感じられたものであり、この鉄塔には、きっと何か「仕掛け」があるに違いない、と妄想したものです。
(5歳くらいの時なんで、マジでロケットかなんか内蔵されてると信じていた(笑)
とある山の上にある鉄塔。
見るからに古臭いデザインです。
きっと建造されてからかなり長い年月が経過してるんじゃないでしょうか?
ヘタしたら戦前の作かもしれませんね!
ああ、ついに別れの日が!!
送電鉄塔じゃないんですが、関西電力姫路第一火力発電所の煙突です。
なんと高さが200メートルもあるらしいです!http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/rensai/0308seiban/05.html
しかも夜はこのように煌々とライトアップされててすごく綺麗です。
姫路港のループ橋のてっぺんからみるとサイコー!
姫路にこんなモンがあるとはしりませんでした。
いやあるのは知ってたんですが、夜に来たことなかった。
つーか、ライトアップなんかいつからしてたのかな?
背中の背びれがハデな鉄塔。なんとなくもうじきファイナルのゴジラを思わせますね。
ちなみに下には変電所があります。
背びれの部分から変電所に電線が降りていきます。
足の広がり具合と腕木の間隔が、五重の塔のようです。
しかもお寺の隣にあります。
もしかしたらお寺の隣ということで、美観上の配慮をしたデザインなんでしょうか?
それとも浜手で強い風が吹くときがあるから強度をもたせるためなのかな?
鉄塔百景No1の「バランス」と同じ系統のデザイン。
丈夫の構造がすこし違うのと足は通常の台形になっています。
穏健派デザイン?
わかりにくいですが、上下6段の腕木のうち下3段の架線はここで終わっています。
ふつうは、どこかに分岐するなり、地面に降ろすなりしているんですが、これは本当に単純にここで終わっています。
この鉄塔のもう一本先も同じ状態で終わっています。
つまり下3段の配線は、ただ2本の鉄塔の間に渡されているだけで何の役目も果たしていない(ように見える)です。
電気を通すためでないとしたら何のために配線されているのか・・・?
ただの住宅地なんですが、四方から何本かの路線が交差する場所にあるので山に鉄塔がたちまくりです。反対側の山にもいっぱいあって、四方見渡すと20本くらい密集してます。
こんだけあると鉄塔に趣味が無い人にとっては、やっぱりジャマでしょうねー
それとも我が家の懐かしい風景の一部なのかな?