改造/ステージ3エンヂン作成(1)ケース割り

さて、ぐたぐたと時間がないとかいいわけしながらもう12月だ。
せっかく用意したパーツが錆びちゃう前に少しでも作業を進めたい。
とりあえず、ドナーエンジンの整備からはじめよう。
このエンジンは、そもそもPMXを新車で買って5000キロくらいで一旦おろした奴。つまり

一番素性が確かなエンジン

なのだ。
おろした理由は、一回なんか全開で走ってて、妙な音がしてエンストしてから、なんか調子が悪い・・という理由だった。
なんとなくクランクベアリングかオイルシールが抜けてる・・そんな気がしなくもない。
まぁとりあえず分解だ。

いつもは姫路で廃車、解体、中古パーツならココ、白井パーツに持ち込んでやってるんだが、今回は後学のためにあえて自分ちで、手元にある工具でできるとこまでやってみよう。
無い工具はつど買い足していけばいいし・・・
ついでに後に続く人(いるのか?)のために手順とかを微細まで落としてみたいです。
おお、なんて前向きなんだ!オレ。

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とりあえずいけにえになるエンジン。
事前に腰上、駆動系、キャブレターははずして保管してありました。

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まずセルモーターギアをはずします。ネジ2本。

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反対側、フライホイールナットをはずします。
インパクトがあれば一発です。うちにもあるのですがコンプレッサーの空気ためるのが面倒なんで、コンロッドにいらないジャンクのピストンピンをかませて、それにドライバーを通してクランク軸をロックして普通にレンチではずしました。
駆動系がついてる間に、プーリーをロックした状態ではずしたほうが楽だったかも・・・

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ナットをはずしたらフライホイールプーラーでフライホイールを抜きます。
この道具は南海部品とかで1600円くらいで売ってるとおもいます。
ヤマハ用とかでいいとおもいます。
ないとたぶん、どうあがいてもフライホイールは外れません。ケチらず買いましょう。

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ローターベースとピックアップをはずします。ネジが2本づつ。

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上を向けてオイルポンプをはずします。ネジ3本で止まってます。金具とギアの後ろのワッシャをなくさないように・・・
ちなみにここのネジは台湾のオバチャンがナゼか親の敵みたいに暴力で締めているのでクソ硬いです。
大前提として1番のドライバ(でかい奴)を用意して全体重かけて渾身の力でやってください。
一撃目で外れなかったらショックドライバーを2000円くらいで買ってきてください。

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横むけてセルモータをはずします。ネジは2本。
ここもショックドライバーを使うのが無難。ちなみに短いショックドライバーだとセルモータを直撃してしまうのでエクステンションで伸ばしたほうがいいです。

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いよいよ割る準備、クランクにはまってるウッドラフトキーをなくさないように気をつけて、あとシールの入り具合を覚えておきましょう。フライホイール側にあるネジ6本をはずします。
長さが2種類あるので、どこに何があったか覚えておきましょう。
発泡スチロールの板でもあれば、同じ順番で差し込んでおけば無くさなくていいと思います。

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余裕があれば板にドリルで穴あけて専用の保管道具を作ればなおよしw

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あと、インマニの近所にもう一本ネジがあるのを忘れずはずす。
忘れたままセパレーターをかけると、たぶんエンジン終わります(w

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いよいよ割ります。
ストレートで3000円くらいで買ったクランクケースセパレータの出番です。
汎用や車用とかのプーラーでも工夫したらできますけど、コレ買ったほうが仕事が10倍速いです。安いし。
フライホイール側から、ピックアップコイルの取り付け穴とマフラーの固定穴を利用して組み付けて、クランク軸を中世の拷問器具のごとくごりごり押していきます。
押すときはナットを頭ひとつぶんはめておいたらプーラーに押されてクランクシャフトの先がつぶれるのが防げます。
そのうちカーンというような音がして外れます。

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こんな風に。
こっち側は見た目特に問題なさそうです。ベアリングもまぁ普通な状態。

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おんなじ要領で駆動系側からもクランクを押します。
ケースのカバー固定穴を利用して組み付けます。
そしたらクランクが抜けます。

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駆動系側のオイルシールを抜きます。
どうせ再利用できないので、適当な丸棒を突っ込んでプラハンでどついて抜き出します。

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駆動系側のベアリングはイマイチな状態です。
なんか焼きついたような色ついてるし、ベアリングもごりごり言ってます。
やっぱこっちから吹き抜けたのかな??
クランクとベアリング接触する部分もちょっとビミョー。
洗えば取れそうですが・・・
駆動系ケース側からのぞいてもなんか汚いです。

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ベアリングも丸棒突っ込んでトンカチでどついて抜き取ります。
どうせ使えませんし・・・
ちなみに丸棒はベアリングの内径とクランクケースの軸穴の内径にあわせて白井パーツで旋盤で前に作ってもらったのを使いました。

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あと、ストレートで売っているエアインパクト用の16mmディープソケットがあつらえたようにぴったりのサイズでした。
(外径25mmの黒いやつ)
ふつうにやるなら、ベアリングプーラーみたいなのを買うのがいいとおもいます。
ただちょうどいいサイズがないんですよね・・・
ストレートにある9800円のセットは1ミリくらいの差で入らないし3000円くらいの奴はつめが大きすぎてダメです。

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抜けました。ここは道具に気を使ったほうがいいです。ケースに傷をつけたらおしまいなんで、マイナスドライバーとかで暴力でこじったり、しないほうがいいとおもいます。

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フライホイール側もオイルシールを抜きます。
こっちはなんかでひっぱればすぐ取れます。
オイルシールとれたら暴力でどついてベアリングはずします。

とりあえず分解は終わりました。
所要時間ですが、写真とりながらたらたらやって1時間くらい?ですか。
分解は道具さえあれば上のとおりやれば誰でもできるとおもいます。
むしろエンジンを下ろす作業のほうがコツがいるかも・・めんどくさいし。

ケースを洗浄したら組み立てをまた時間があるときにやりたいと思います。
クランクの芯出しとかもしたいのですが・・・

余談ですが、もしバイク屋さんにクランクベアリング交換を頼むとしたら、相場??としては丸車持込なら4万オーバー。
車からエンジンおろして腰下のみ、補器と駆動系もはずした裸で2万くらい?って気がします。
可能ならできるとこまで分解しておけばちょっとは安く済むかもしれないです。

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さて、ひさしぶりに続きをやる。
いつまでほうってるんだ。俺。

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さて前回分解したこの二つに割れたクランクケース。
とりあえずせっかく気合を入れて組むのやから綺麗にしたいと思うのが人情だ。
てゆーか、こんな時でないと掃除できませんから・・・

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バーン!!白井シャチョーに教えてもらった「サンエスK」です。
これで掃除します!!
とりあえずお湯をバケツに汲んできて、こいつをドバっと投入します!!
よくかきませて・・・

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この油にまみれたクランクケースを投入!!

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ブラシでゴシゴシと磨きます。心を混めて・・・
見る見る洗剤が真っ黒になっていきます。

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お!!!結構綺麗じゃん!!!
これはいいかも?

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反対側も掃除。
こっちは全部漬けるわけにはいかない(ギアボックスがあるから)んで、ブラシで磨いただけですが結構綺麗になりました。

さて、後は組み立てるだけだ・・・

#俺様メモ ギアオイル忘れず交換な。


とりあえずここまで。続きはまたね。


























2008-12-26 (金) 11:20:23


















2008-12-26 (金) 12:00:36


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Last-modified: 2022-08-24 (水) 09:37:47